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J-OSLER-Gの症例登録をコスパよく進める3つのコツ|消化器内科医の実体験

J-OSLER-Gの症例登録をコスパよく進める3つのコツを紹介するコツコツDr.G 消化器病専門医試験

内科のJ-OSLERが終わったと思ったら、次はJ-OSLER-G。忙しい診療の合間に、また症例登録を進めるのは大変ですよね。

私がおすすめするのは、J-OSLERの症例を活用し、不足する疾患を埋めてから、残りの症例数を積み上げる方法です。今回は、消化器内科医としての経験から、コスパよく進める3つのコツを紹介します。

J-OSLER-Gとは?まず押さえる要件

J-OSLER-Gは、日本消化器病学会の症例登録・評価システムです。内科のJ-OSLERをもとに作られており、症例を登録し、指導医に評価を依頼する流れは似ています。

項目主な条件
総症例数120症例以上
疾患の網羅性全107疾患のうち58疾患以上
外来症例全体の20%まで
初期臨床研修の症例登録対象外

公式の表記は「58疾患以上」です。内科J-OSLERの「疾患群」と同じ数え方だと思い込まないようにしましょう。症例経験の到達目標2・3の疾患を中心に、消化管・肝・胆道膵・腹腔腹壁の各領域を偏りなく経験する必要があります。(公式:登録と評価)

特に先に確認したいのが、症例を経験した施設です。原則として、日本消化器病学会の認定施設・関連施設・特別関連施設での研修が対象になります。非認定施設での例外には所定の条件と証明が必要です。

また、基本領域専門研修の症例を遡って使う場合は、指導医の証明や修了要件の半数までという条件があります。初期研修の症例は使えません。対象となる研修時期・施設・上限を先に確認しておくと、登録のやり直しを減らせます。(公式FAQ:施設・基本領域研修の扱い)

※ここでは症例登録の要点を紹介しています。認定研修期間や各種評価など、専門医取得に必要な手続きは別途確認してください。

① まずはJ-OSLERの症例を活用する

最初からすべて書き直す前に、内科J-OSLERから取り込める症例を確認しましょう。公式の操作マニュアルにも症例取込みの案内があります。取り込み後は、J-OSLER-Gであらためて評価を依頼します。

たとえば、J-OSLERで消化器領域として登録した食道癌の症例は、要件を満たせば活用できます。「救急」など別の領域で登録した消化器疾患も、候補になります。

見落としやすい例
胃潰瘍による消化管出血を、内科J-OSLERでは「救急」で登録。
→ J-OSLER-Gでは、実際の診療内容に合う「胃潰瘍」の疾患項目で活用できるか確認。

ただし、領域名を変えるだけで登録できるわけではありません。施設・担当期間・疾患項目・本文がJ-OSLER-Gの条件と一致しているかを確認し、必要な箇所を修正しましょう。(公式操作マニュアル)

② 120例より先に、58疾患の不足分を埋める

転用できる症例を整理したら、モニタリング画面で不足する疾患を確認します。同じ疾患ばかり登録しても、疾患の網羅性は満たせません。

私の場合は、特に肝臓の領域をそろえるのが大変でした。経験しやすい疾患は勤務先や担当分野で変わるので、足りない疾患は早めに指導医へ相談しておくとよいと思います。

以下が疾患一覧です。右端の「症例経験」の到達目標を見ながら、不足している疾患を確認しましょう。

J-OSLER-G疾患一覧1:消化管疾患と肝疾患の一部、症例経験の到達目標
消化管・肝疾患(一部)/タップで拡大
J-OSLER-G疾患一覧2:肝・胆道・膵・腹腔腹壁疾患と症例経験の到達目標
肝・胆道・膵・腹腔腹壁疾患/タップで拡大

出典:日本消化器病学会「107疾患一覧(2024年4月1日版)」。画像の病名・表記は原資料のままです。

③ 残りは、経過を説明しやすい症例で進める

疾患の網羅性を満たしたら、残りは日常的に診療している症例を活用しましょう。無理に珍しい症例を探す必要はありません。

私がおすすめするのは、診断の根拠・治療・転帰を、自分の言葉で簡潔に説明できる症例です。実際に主担当医として経験した症例を、正確にまとめていきましょう。

指導医との相談・コメントも大切

実務面では、承認をお願いする指導医との日頃の関係性や、早めの相談も大切だと感じます。J-OSLER-Gの症例登録は、症例指導医が評価する仕組みです。

転用した症例なら、コメントに転用元と修正点を添えると、確認してもらいやすくなります。

内科J-OSLERからの転用です。J-OSLERでは〇〇先生に承認いただいた症例です。J-OSLER-Gの登録条件を確認し、疾患項目を〇〇に変更しました。内容をご確認のうえ、評価をお願いいたします。

コメントは実際の承認状況・修正内容に合わせて使ってください。以前の承認は、J-OSLER-Gでの評価を省略できるという意味ではありません。また、症例登録以外にも担当指導医や研修委員会による評価・確認があります。

まとめ:転用 → 不足疾患 → 残りの症例数

使える症例を活用し、足りない疾患を先に埋め、残りは得意分野で着実に進める。この順番を意識すると、J-OSLER-Gの負担を減らしやすくなると思います。

内科J-OSLERを進めている方は、病歴要約・症例登録をコスパよく終わらせる5つのコツも参考にしてください。

2026年10月18日確認。進め方は個人の経験に基づきます。最新の要件・登録方法は、日本消化器病学会のJ-OSLER-G公式サイトでご確認ください。

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