転職エージェントへの相談は、求人を探してもらう前に自分の条件を整理する機会でもあります。希望を曖昧にしたまま「良い求人」を待つより、譲れない条件と相談できる条件を分けて伝える方が、紹介内容を判断しやすくなります。
面談前に一枚だけ作るなら:「現在の仕事」「変えたい点」「必須条件」「調整できる条件」「転職を考える時期」を書き出します。面談の目的は、すぐ応募することではなく、自分に合う求人があるかを確かめることでもあります。
面談前に整理したい四つの軸
①勤務地と通勤可能範囲、②常勤・定期非常勤などの勤務形態、③診療内容・専門性、④勤務日数、当直・オンコール、年収などの生活条件です。現職で困っていることだけでなく、次の職場で続けたいことも書き出しましょう。
「必須」と「希望」を分ける
たとえば「当直なし」は必須でも、年収は条件次第で調整可能かもしれません。すべてを必須にすると候補が狭くなり、逆に何も決めないと提案を比較しにくくなります。条件ごとに理由と許容範囲を添えると担当者にも伝わります。
経歴と時期は事実ベースで伝える
専門医資格、担当できる診療・手技、管理職経験、勤務可能時期を正確に伝えます。すぐに転職すると決めていない場合は、その旨を最初に話して構いません。求人の有無や条件は時期・地域で変わるので、具体的な募集状況を確認します。
面談中に聞く質問
提案された求人について、募集背景、診療体制、当直やオンコールの実態、選考の流れ、提示年収に含まれる手当、契約条件の確認方法を聞きます。「確認済みの情報」と「今から医療機関に確認する情報」を分けてもらいましょう。
面談後に比較する
担当者の説明をそのまま結論にせず、労働条件の書面と面接で確認します。複数社に相談する場合は、同じ希望条件を伝えて比較すると差が見えます。医師転職サイト5社の比較と求人票の見方も参考にしてください。
希望条件シートの書き方
※表は左右にスクロールして確認できます。
| 項目 | 記入例(架空) | 面談で確認すること |
|---|---|---|
| 診療 | 消化器内科の外来と内視鏡を継続 | 実際の担当枠、設備、人員 |
| 時間 | 週4〜5日、当直は月2回まで | 繁忙期と欠員時の運用 |
| 地域 | 自宅から片道60分以内 | 勤務地変更や関連施設への応援 |
| 収入 | 生活費を満たす最低水準を設定 | 固定額と手当・賞与の内訳 |
| 時期 | 現職の引き継ぎ後に検討 | 募集の締切と入職時期の幅 |
表の条件は架空の例です。ご自身の専門、家族、研究、健康状態に合わせて書き換えてください。
担当者に伝える順番
- まず「常勤先の変更」か「定期非常勤の追加」か、相談の目的を明確にする。
- 必須条件を三つ程度に絞り、その理由を伝える。
- 調整可能な条件と、条件が合えば検討する時期を伝える。
- 紹介求人のうち、医療機関へ未確認の情報を聞く。
条件に合う求人がなければ、無理に応募せず「どの条件を変えると候補が増えるか」を聞くと次の行動が見えます。
面談後のメモ
紹介された施設名だけでなく、募集背景、担当業務、当直、年収の内訳、確認待ちの事項を同じ表に残します。エージェントの提案と採用時の書面が異なることもあるため、最終条件は医療機関から示される資料で確認してください。
サービス選びから始めたい場合は医師転職サイト5社比較、求人の比較には勤務条件の見方をご利用ください。
次にすること
- 必須条件と希望条件を分ける
- 診療経験と入職可能時期を整理する
- 未確認の求人情報を担当者に質問する
※本記事は2026年10月19日に確認した一般情報です。実際の業務内容や契約条件、制度の適用は勤務先・個人の状況で異なります。応募・契約前に最新情報をご確認ください。

